- ギターを始めてよく聞く「カポタスト」って何?
- 上級者向けのアイテムでしょ?
- 使い方も面倒そうなので、とりあえず今はまだいいか・・・と思っているけど実際どうなの?
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カポタストは、ギター経験者向けのアイテムのように思っていませんか? 全くそんな事はなく、実はむしろギター初心者こそ、カポタストを使うべきです!
カポタストを使用すると「F」などの押さえ方が難しいコード進行の曲でも簡単に弾けるようになりますので、ギター初心者の方には必須アイテムです!最初から「F」で挫折するのを防ぐために、最初は多用していきましょう。使い方は極めて簡単で、価格もそれほど高くはありませんので、ギターを始める際に一緒に揃える事をお勧めします。
この記事では、ギター初心者向けにカポタストの使い方と、種類・選び方を解説していきます。
カポタストの役割
カポタストとは、ギターのネックに装着する器具です。
難しいコードを簡単に押さえられるようにしたり、曲のキー(高さ)を調整するために活用するとても便利な器具です。主な役割は大きく二つになります。
役割① コードの押さえ方を簡単にする
下記は森山直太朗「さくら」のコード進行です。上がカポタストなし、下がカポタストを1フレットに装着した場合です。
いかがでしょうか?
難易度全然変わりますよね?
上はおよそ押さえられる気がしない・・・感じがしますが、下なら大丈夫そうですよね?
このようにカポタストを適切に使う事で、コードの押さえ方を簡単にすることができます。
とはいえ、どこに付ければ良いのか分からない、という方もいらっしゃるかと思います。
これについてはあまり深く考える必要はありません。
このサイトでよく紹介しているU-Fretには「簡単弾き」というモードがあり、それを選ぶとカポタストの位置を指定してくれるので、その通り装着すれば大丈夫です。
②曲の「キー」を変える
2つめの役割は曲の「キー」つまり高さを変える、というものになります。
「キー」というと難しそうに感じますが、要するにカラオケでキーを上げ下げするのと同じです。
普通の曲でカポタストを1フレットに装着すると、カラオケのキー(+ボタンか♯ボタン)を一つ押したのと同じことになります。
たとえば女性が男性の曲を歌いたいとき、そのままではちょっとキーが低いですよね?
その場合はカポを3フレットあたりにつけて歌ってみて、ちょっと高いな・・・と思ったら2フレットにする、など微調整が可能になります。もちろん押さえ方は同じままで曲のキーを上げ下げ出来るので、非常に便利です。
同じことをピアノでやろうと思ったら超絶テクニックが必要になってしまいますが、弦楽器はこれが非常に簡単にできる事が特徴です。
逆にカポタスト指定の曲がちょっと高いな・・・と思った場合は、カポタストを外してしまう事で、キーを下げることもできます。森山直太朗「さくら」は簡単弾きで1カポになっていますが、おそらく普通に人にはキーが高いので、カポタストを外して1カポの押さえ方で押さえる事でキーを1つ下げる事ができます。
下記youtubeでロンブー淳さんが歌っていらっしゃいますが、カポはつけずに普通にGから始めていますね。
これで1つキーが下がった事になります。
このように使い方を工夫すれば非常に便利な器具ですので、是非使ってみてください。
カポタストを活用して、比較的簡単に弾ける曲を下記に紹介していますので、ご参考にしてください!
【ギター初心者向け】Fなし! 簡単なコードで弾ける曲15選(コード譜付)
カポタストの付け方と押さえ方について
カポタストの付け方は簡単です。
指定されたフレットにカポタストを装着すれば大丈夫です。
それでは装着した後の押さえ方はどうなるのでしょうか?
こちらも簡単で、カポタストを装着したすぐ右側のフレットから通常通り押さえれば良いです。
(カポタストを装着したフレットとその左にあるフレットは無いものと考えます)
フレット数も下の図のとおり右にずれていく感じですね。
カポタストの種類(ギター初心者におすすめ)
カポタストにはいくつかの種類があります。
それぞれ特徴がありますが、価格と機能のバランスを考えると、初心者は①ばね式ワンタッチ着脱型ほぼ一択で良いと思います。慣れてきたら色々試してみる事をおすすめしますが、始めたての段階は装着しやすさ・価格重視で選ぶのが良いでしょう。
下記大きく3種類を紹介します。
また、特にギターの種類(アコギ・エレキ)と関係はなく、どんなギターでも使用する事ができます。
ですので、特にエレキだから、アコギだから、とこだわって別のものを選ぶ必要はありません。
①ばね式ワンタッチ着脱型
クリップのような要領でワンタッチで着脱できるばね式のカポタストです。
こちら初心者には簡単なので、最もおすすめです。
チューニングがずれたりする場合がある、というデメリットもありますが、初心者向け、という観点から見るとおそらく全く問題はありません。 価格/使リンクいやすさを踏まえると最もおすすめです。
②圧力調整式ワンタッチ着脱型
こちら①と似ていますが、ばね式と比べ、手で握りこむだけで固定され、その力で圧力が調整できます。
音も安定しており、プロのミュージシャンの多くが使用しているタイプとなります。(動画が非常にわかりやすいです)
色々なギターネックの形状に合わせてフィットする機能があり、非常に高機能なカポタストです。
ただ価格は7000円を超えるものも多く、少々効果ですので、その点がデメリットですが、ばね式と比べて劣化も少ないので長期的に見るとお得なカポタストになります。
③ねじ式
こちらねじを巻くように装着するタイプのカポタストになります。
ばね式ワンタッチ着脱型に比べ、しっかりと付けられる上、価格も安いのでその点メリットはありますが、着脱が面倒、というのが最大のデメリットです。
面倒な事は極力排除する、が初心者向けに重要な事だとこのサイトでは繰り返しお伝えしておりますので、こちらあまりおすすめはしません。
カポタストはダサいのか??
最後に余談です。
斉藤和義さんの曲「幸福な朝食 退屈な夕食」の歌詞の中に、「ダサいはずのカポタスト」というワードが出てきます。私はずっとカポタストは初心者が使うもので、経験者は使用しない(バレーコード連発が当然)なのかと思っていました。
実際は全然そんな事はなく、プロのミュージシャンでも普通に皆さん使用していますのでご安心して使用していただければと思います。
どうやら昔のストイック系のギタリストの間では、そのような思想が一部の人々の間であったようです。
カポタストを多用してどんどんギターを楽しみましょう!