楽器・周辺機材

【ギター初心者向け】失敗しないエレキ・アコギの選び方を徹底解説!

  • ギターを始めようと思っているんだけど、種類が多すぎてどれを選んだらいいの?
  • 楽器屋に入るのも勇気がいるし・・・高いものをすすめられそうで・・・
  • ギターを選ぶために初心者が最低限必要なポイントを教えて!

ネットや本を参考にギターを選ぼうとした初心者が「一体何を買えば良いの?」と迷ってしまう事は多いと思います。ネットに情報は溢れていますが、玄人視点のマニアックなご意見も多く、本当に初心者が必要な情報には中々巡り合えないと感じたことはありませんか?

私はプロのギタリストではありませんが、社会人からギターを始めて、試行錯誤した経験がたくさんあります。あくまで初心者の観点に絞って、比較的安価で購入しやすいメーカーを中心にギターの種類を調査しておりますので、ご安心ください。

この記事では、初心者向けの観点に絞って、ギターを選ぶ時のポイントを分かりやすくお伝えします。
ただ、絶対的に「このギターが良い」「これはダメ」という事をお伝えする記事ではありません。選ぶポイントは人それぞれですので、ギターの基礎知識に加え、性格別・タイプ別に選ぶべきギターを整理しています。
最終的には自分が気に入って「これが欲しい!」「テンション上がる!」と思えるギターを選ぶ事が重要です。ある程度情報をインプットしたら最後は自分の感覚を信じましょう!

まずはやりたいギターのジャンルを確認しましょう

エレキギター・アコースティックギター・クラシックギター等大きくギターの種類を決めていきましょう。決めるためには自分が弾きたいジャンルを確認することが必要です。

下の図に簡単にギタリストのタイプとおすすめのギターを整理しました。弾き語り?バンドでリードギター?
まずは自分が何をやりたいのか、を考えてみましょう。

ギタリストのタイプとおすすめのギターの種類

ギターの種類とジャンル選びについては、別記事にて整理していますので、下記ご参考にしてください。

https://guitarlifeblog.com/%e3%82%ae%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%81%ae%e7%a8%ae%e9%a1%9e%e3%81%a8%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%b3%e3%83%ab%e3%82%92%e5%be%b9%e5%ba%95%e8%a7%a3%e8%aa%ac/

初心者がギターを選ぶ際のポイントって何?

ギター選びのポイントは主に下記5点になります。
 ① 価格
 ② メーカー・ブランド (品質への信頼感)
 ③ 音質
 ④ 見た目
 ⑤ 実際に構えた時のフィット感

①価格

最初選ぶべきギターの価格は、
ズバリ 2~3万円程度
のギターを選ぶのが良いと思います。

1万円程度のギターの場合、ハズレを引く可能性が高くなります。
チューニングが不安定だったりして、ギターが続かない要因にもなりますので、やはり最低限の品質は保っておきたいところです。
大体2~3万円程度出すと、各メーカーともにそれなりに力を入れて製造されているので、特に大きな問題は無いです。もちろん憧れの欲しいギターがある場合は、最初から高いギターにチャレンジするのもアリだと思います!

ただし、下記記事でレビューしていますが、最近は1万円程度でも全く問題ないギターもありますので、ご参考にしてください!
【初心者におすすめ!】1万円台のミニギター購入レビュー(S.Yairi YM-02)

②メーカー・ブランド(品質への信頼)

ギター始めたての当初は「ギブソン」や「フェンダー」等は何となく聞いたことがある、と思ってもその他のブランドは良く分からないですよね。
 ・こだわりは特にないが、怪しげなメーカーはとりあえず避けたい
 ・一流メーカーでなくても、安価ゾーンで信頼を得ているメーカー品をとりあえず押さえておきたい
という方は多いと思います。

そのような意味では、3万円ゾーンで下記メーカー・ブランドを押さえておけば大丈夫です。
怪しげなメーカーをとりあえず避けたい、という方は「どこの国のメーカーか」についても記載していますので、是非ご参考にしてください。

アコギ・エレキ共通(3万円程度から揃っているメーカー)

Ibanez(日本)アコギ・エレキ
Ibanez ギター

楽器メーカー星野楽器が持つブランドで、エレキやジャズギターなど多岐に渡りギターを提供しています。
名称は「アイバニーズ」と読みます。
歴史も長く、国内メーカーなので、安定した品質が期待できます。

Morris(日本)アコギ
Morrisギター

1960年代のフォークギターブームを支えたギターブランドの一つ。エレキブームで一時低迷していた時期があったものの、その後復活した歴史あるギターメーカー。
こちらも国内メーカなので、安定した品質です。

YAMAHA(日本)アコギ・エレキ

こちら説明の必要もないくらいおなじみの楽器メーカーです。ピアノなどギター以外も多く手掛けており、世界最大の楽器製造会社だそうです。ブランドや見た目など、特にこだわりがない人はにとっては、色々意味でハズレが少なく、おすすめのブランドです。

Epiphone(アメリカ)エレキ
エピフォンギター

元々はバンジョー製作からスタートしたメーカーです。1957年にギブソン社に買収されており、ギブソン系列のギターメーカーとなります。ビートルズが使用していた「エピフォン・カジノ」というモデルが有名です。そう聞くと高価なイメージがありますが、比較的安価なモデルもあります。

Fender (アメリカ):アコギ・エレキ

こちら有名ですので、名前を聞いたことがある方も多いと思います。
ギブソン社と並んでエレキギター・ベース・ギターアンプの業界では世界最大級のメーカー。エレキギターでは「ストラトキャスター」というモデルが超有名ですが、アコギも手掛けており、比較的安価なゾーンから品揃えされています。
エレキでは「スクワイア:Squier」というブランドも比較的有名です。

フェルナンデス(日本):エレキ

元々はギブソンやフェンダーのコピー品のようなモデル製造からスタートしていた面があったようですが、その後オリジナル品を数多く手掛けるようになります。X-JAPANのhideさんも使用していた国産のエレキギターメーカーになりますが、安価なゾーンも幅広く揃っています。

Bacchus(日本):エレキ
Bacchus ギター

長野県松本市にある株式会社ディバイザーが保有するエレキギターのブランドになります。幅広い価格帯で初心者から上級者まで幅広いゾーンのギターを提供しているメーカーです。

Headway(日本):エレキ
Headway ギター

こちらBucchusと同じく株式会社ディバイザーが保有するアコギのブランドになります。

アコギ・エレキ共通(3万円では購入できない高値ゾーンのメーカー)

下記は、目安となる3万円ではなかなか手に入るモデルが無いメーカーになります。
少々高くても「カッコいい!」「欲しい!」と思ったら思い切って購入してしまうのもアリだと思います。
品質等は当然の事ながら全く問題ありませんので、大丈夫です。

ヤイリギター(日本)アコギ
ヤイリギター画像

「メイド・イン・ジャパン」の高品質を誇る国産ギターメーカーです。こちらややこしいのですが、「K.Yairi」と「S.Yairi」があって、両者は全くの別メーカーです。(兄弟でいろいろあって分社)
どちらがヤイリ?というのは難しいのですが、一般的には「K.Yairi」が本場と言われており、価格・品質ともに高いです。ただ「S.Yairi」も品質は悪くないうえ、3万円程度から準備されているので、選択肢としても良いと思います。

Gibson(アメリカ)エレキ・アコギ
ギブソンギター画像

こちらギターに関心のない人でも聞いたことがあるくらい有名なブランドです。
エレキギターでは「レス・ポール」というモデルが特に有名で、形を似せたギターを数多くのメーカーが出しています。
アーティストでも吉田拓郎さん、BUMP OF CHICKENの藤原基央さん、斉藤和義さん、山崎まさよしさん、ゆずの北川悠仁さんなど、錚々たる顔ぶれの方々が使用している王道ブランドです。
但し、二十万円以上はかかってきますので、購入にはそれなりに覚悟が必要ですね。

Martin(アメリカ)アコギ
マーティンギター画像

こちらもGinsonと双璧をなす有名ブランドです。
エリック・クラプトンのイメージ、といえば分かりやすいでしょうか。Gibsonが比較的荒々しいサウンドなどに対し、Martinは音色の美しさが特徴です。
Gibsonは「かき鳴らす」、Martinは「爪弾く」、というイメージが強いかもしれません。
日本では黒澤楽器が総代理店となっています。

Takamine(日本)アコギ
タカミネ ギター画像

こちらイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」のイントロで一躍有名になったギターです。国内でも長渕剛さん、さだまさしさん、または最近ではお笑い芸人のAMEMIYAさんなどが使用しているメーカーです。歯切れの良いサウンドが国内外のアーティストに大人気のメーカーとなります。

Taylor(アメリカ)アコギ
Taylor ギター画像

高価格帯ながら、アメリカではアコギ売上No1になった事もある大手メーカーです。国内では山野楽器が総代理店となっています。「エレアコ」というアンプにつなげるモデルに比較的力を入れており、価格帯は10万円からになりますが、高品質なサウンドが安定した人気を獲得しています。

③音質

音質については最も絶対的な基準が難しい要素になります。
音については、自らの感覚(好き嫌い)を信じましょう。上手い人からいくら勧められても自分の好みに合わせる事が絶対大事です。
その際にお勧めなのは、楽器屋さんで自分で弾いてみる事、に加え店員さんに弾いてもらう事です。
楽器屋さんは結構バンドマンの人が多いので、相当なテクニックを持っている方が多いです。その人に弾いてもらう事で、音質を客観的に判断しやすいというメリットがあります。
ちなみに島村楽器にはこのようなカードがあり、ユニークな仕組みが導入されています。
店員さんに頼めばご機嫌で色々弾いてくれるのでおすすめです。

島村楽器 ギター試奏カード

④見た目

見た目は非常に重要です。
色形が好きになれるギターを持っているだけでテンションが上がり、ギターを継続できる確率は上がると思います。正直「音」に関してはどれも悪いものではないため、判断基準としては非常に難しいです。見た目がカッコいい、憧れのアーティストのギターと同じ(または似てる)という理由で選ぶのも良い選び方だと思います。

⑤実際に構えた時のフィット感

こちらも意外に重要な要素です。
特に女性など小柄な方の場合は、ギブソンなどのあまり大きいギターを選ぶと構えた時に右肩が上がってしまい、弾きづらくなってしまう事が多いようです。
また、ネック(左手で握る所)の太さの感覚も重要です。手が小さい方はあまり太いネックのギターを選ぶと押さえるのが少し大変になってしまいます。
楽器屋で実際構えてみて、「なんとなくフィットするな」「持ちやすいな」と思えるギターを選ぶ事が継続する上では大切になります。

性格別にギターの選び方を分類!

ギターを選ぶポイントはありますが、やはり人によって価値観は様々です。

ここからはプレイヤーのタイプ(性格)別にギターの選び方のポイントを下記3タイプに分類してみました!
 ①無頓着タイプ
 ②保守的タイプ
 ③憧れ先行タイプ

完全に私の独断ですが、ご参考にしてください!

①無頓着タイプ

特にこだわりなし、というか正直良く分からないので、とりあえず普通に使えるギターであれば良い、という方
<おすすめのメーカー・ブランド>
 Morris、Ibanez、Bucchus、Headway

楽器屋さんに行っても最初は何を選んだら良いのか本当によく分かりませんよね?
このタイプの方は結構多いと感じます。この場合は上記メーカーを選んでおけばまずは間違いありません。品種・価格も色々ありますので、あとは色形を見ながら選んでしまいましょう。

②保守的タイプ

ある程度名前の通ったギターを持っておきたい人
<おすすめのメーカー・ブランド>
 YAMAHA、S.Yairi、Fender、Epiphone

ギターに限りませんが、ちょっと聞いたことがあるブランドを持っておく、というのは意外と安心感につながります。上記ブランドであれば、ギター経験者の間では知らない人はいない有名メーカーですので安心です。

③憧れ先行タイプ

好きなアーティストが使用している、有名だから、という理由だけで決めてしまう人
<おすすめのメーカー・ブランド>
Ginson、Martin、Fender、Takamine、K.Yairi


あれこれ考えずに憧れだけで突き進むのはとても良い選択だと思いますが、ネックはやはり価格になります。GibsonやMartinはさすがに3万円程度では購入できないので、たとえばGinson好きの人はEpiphoneで色形が似ているギターを選ぶ、という選択も良いかと思います。
とにかく「カッコいいな」と思える事はギターを続ける上でとても大切です。

ちなみに私は1台目はフェンダーのアコギ(2万5千円)をしばらく使用した後、斉藤和義さんが大好きだったので、GibsonのJ-45(約30万)を購入しました。あれこれ考えずに憧れだけで購入しましたが、既に7年近く使用しており、満足しています!

いかがでしたでしょうか?
最初は迷う事も多いかと思いますので、記事を参考に最後は自らの感覚を信じて良いギターを選んでください!